ひれの観察
水族館に行くとたくさんの魚がいます。
目の前のお魚はどんなひれのかたちをしていますか?
お魚のひれは種類を区別するときにとても役に立つそうです。
みると方向を変えるときや前に進むときなどに動かしています。そしてその動かし方も比べてみると違ったりするかもしれません。シロワニなども大きな魚が悠々と泳いでいる姿はまるで飛行機のように見えることもあります。ここでは魚のひれの形でわかることなどをまとめています。
尾ひれ
まず私的に見てほしいのが尾びれの形です。お魚の一番後ろにあるひれですね。目の前のお魚は泳ぐのが早かったり遅かったりと様々ですが、尾びれの形や作りによって泳ぐ速さが違うようです。
泳ぐのが速いお魚は先が二つに分かれていて固そうな尾びれをしています。
ゆっくり泳ぐ魚は丸みを帯びていて柔らかそうな尾びれをしています。
大きな水槽などで見比べてみると面白いかもしれません。アカエイなどは尾びれがとがっていて毒があります。
コンゴテトラの尾びれは天女みたいでとっても綺麗!
背中のひれ
背びれはとがっていたりいくつかに切れていたりと様々です。バランスをとったり、急な方向転換の際にやくだっているようです。チョウチンアンコウのぴかぴか光る部分は背びれが発達したものですし、コバンザメの吸盤はここが進化したもののようです。オコゼなどはちくちくした背びれに毒があるものもいます。
ひれを支える骨が鋭くとがっている棘条といい、柔らかく先が枝分かれしている骨で形成される背びれは軟条というそうです。お魚を食べるときなどに見てみると面白いかもですね。イルカやシャチの背びれも観察してみるとシャチは大きめだったり、テレビで映るクジラを見ると背びれがなかったりします。ジンベイザメの背中のひれは体にしては小さくてかわいいですね。
胸びれ
お魚の胸びれは人間でいう手にあたります。えらの後ろのあたりにあるひれですね。骨をみるとちゃあんと肩にあたる骨もあるのです。
トビウオは胸びれが大きく発達して海面をぴょんぴょん飛んだりします。ちょっと話題になったカエルアンコウがずりずりと動かすところも胸びれですし、ホウボウのむなびれは味を感じることができるらしいので不思議ですね。マンタのかわいい角のようなものも胸びれが進化したものだそうです。
↓クマドリカエルアンコウ
全然可愛く撮れなかったけど、クマドリカエルアンコウならサンシャイン水族館でクリスマスイベントにて展示されていたので見たことがあります。
腹びれ
お魚のおなかのほうにあるひれですね。人間の足にあたる部分です。多くの魚は左右一対らしいですがカワハギのなかまは一つしかないそうです。もしかしたら目の前のお魚もそうかもしれないですね。ハゼの仲間は左右の腹びれがくっついて吸盤になっています。
海遊館のマンボウのページを見ると、フグの仲間なので腹びれはありませんを書いてありました。調べたらフグたちには腹びれがないそうでした。
しりびれ
肛門のあたりにあるひれですね。トクビレという魚は名前の通りここが大きく発達しているみたいです。残念ながら東京では見られそうにないですね。ウナギの仲間や、カレイやヒラメなど、ウシノシタのなかまは背びれ、尾びれ、しりびれがつながってしまっています。
まとめ
このような特徴を観察すると多種多様な進化を遂げてきたことがわかりわくわくしてしまいますね。特に胸びれや腹びれを人間の手や足と想像するとまた、目の前の不思議なお魚の不思議度がぐぐんと上がりますよね。お魚の絵を描くときなどはひれをよく観察して描いてあげると、あのさかなクンのような絵が描けるかもしれません。
おわり